
はじめに
今の株式市場の状況はドットコムバブルの時と同じなのか?
長期的な分析としてアメリカの株価はドットコムバブルと同じような状況なのかを今日は分析して解説します。
ドットコムバブルと類似を指摘している2つの記事を確認する
IPOの状況から見てドットコムバブルと状況が似ている
今日は2つ記事が出ました。
1つ目の記事は、今のIPO市場の状況はドットコムバブルの時と同じような感じだという記事です。
今はIPOが増えています。
IPOというのは民間企業が株式を上場して資金調達をすることです。
このIPOの状況を見ると今はドットコムバブルの時と似ているよ!という記事がありました。
この記事では、歴史的なIPOのデータが載っていました。

青い線がIPOの件数で、緑が上場初日の株価の成長率です。
このチャートを見ると、数としては500くらいで90年代のIPOの数よりかは少し下です。
そして、初日の上昇率も35%程度でピークと比べたら全然低いです。
だから、全然数字がドットコムバブルの時と今では違うから、最初に僕はこの記事は何を言っているの!?と思いました。
この記事では、2020年は異例だと言っていました。
コロナの影響で1月から5月まではほとんどIPOがなかったということを言っています。
なので、コロナの影響で1月から5月までIPOがあまりなかったのに、それでも500くらいの件数のIPOがあったということを言っています。
だから、5月から12月の間で400件以上行われたということを考えると、年率換算すると700くらいに近いということを言っています。
色々な指標から見てドットコムバブルと似ている
もう1つ同じようなことを言っている記事がありました。同じ日に違う作者が同じようなことを言っているのはとても面白いです。
この記事では色々なデータを使って話をしていました。

まずはS&P500の中でTop5の企業の割合がどのような割合になっているのかということです。
今はGAFAMで16.5%くらいを占めているんです。
ここを見ると1999年の状況と似ています。
だから、バブルに近いかなって見ることができます。GAFAMに対して投資が集中しているということです。
次のデータはPutオプションとCallオプションの比率です。
ここは前にも説明しましたが、Putを買っているのはだいたい保険のためです。
Putの需要 / Callの需要です。
だから、Putをいっぱい買っているということは恐怖がマーケットにあるということを示しています。

たしかにこれは今低いです。
そして、次にバリュー株とグロース株の比率です。

ここは少し疑問を持ちます。
これはS&P500のバリュー株とS&P500のグロース株の比率ですが、今は下がっているということです。
この下がっている理由は僕は社会が変わってきているからだと思っています。
次がS&P500の2年先のPERです。

今は1999年と同じということです。
これは完全に無視して良いと思います。
なぜかというと、2年先のPERなんてわからないです。今起こっている事実の方が重要です。
だから、無視して良いと思っています。
最後が金融緩和のレベルです。

今はめちゃめちゃ緩和されているのは知っています。
これも1999年と比べられないと思います。今はクレイジーな金融緩和です。
だから、ここもそれほど重要ではないです。
チャートから分析する
この2つの記事を見て僕が思うのは、ファンダメンタルも重要ですがチャートの方がもっと重要だと思います。
チャートの角度を見ることもとても重要だと思います。
どういうことかというと。

1990年代にはこのような角度で上昇していました。

2000年代ではこのような傾きで上がっていました。

リーマンショックの後はこのような角度で上がっているんです。
ここは前回の2回より急な角度になっています。
ただ、このバブル、上昇はコロナで一時的に弾けました。
そこはそれぞれの個人によって違う意見になると思いますが、僕は弾けたと思っています。
30%以上1か月間で下がるなんて歴史的にこの30年間くらいで見たことがないです。

そして、新しく始まった今の角度はとても急です。
なのでチャートではかなり急に上がっているということは示されています。
僕の意見
長期的なおすすめ

長期的には老後資金のために投資し続けないといけないです!
特に今みたいな中央銀行が金融緩和をしているのは株をしている人に対して恩恵を与えているものなので、もしあなたが株に投資をしていなかったらあなたはめちゃめちゃ損しているんです!
実体経済とかGDPとかで日本の状況を見てみるとこの25年で全然上がっていませんが、株式市場はちゃんと上がっています。
だから、ここも皆さん覚えてください。
ここを踏まえて僕の意見は。
この頃は特にバブルの記事が多いような気がします。
今はバブルだって考えている人が多いように思います。
そういう時はマーケットは短期的に上がり続けると思います。
なぜかというと、ウォール街では有名な言葉があります。
「株価は心配の壁を登りながら上昇します」ということです。
だから、短期的には上昇が続くと思っています。

しかもこの月足のS&P500のRSIを見るとまだ70以下なんです。

リーマンショックの時は80くらいで、90年代の時も80を突破していました。
だから、今は70ですが、80レベルを突破して何か月かしたら話しましょうというのが今の僕の考えです。
もちろんマーケットはいつでも変われますが、今は投資を続けてください。
何かアップデートがあったら皆さんに伝えます。
今日も見てくれてありがとうございます!
ぜひ、英語動画も見てください。
おわりに
英語動画
元動画
影武者が決算を学ぶ!
決算について学び始めたのでそちらの記事です。ぜひご覧ください。
【読書記録】決算を元に投資ができるようになりたい! 営業キャッシュフローのよい会社を買えとは?
過去のアメリカ株に関する記事一覧
過去の日本株に関する記事一覧
投資の基本の記事一覧
チャンネル登録はこちら
高橋ダンさんが出版している本
以下の本が関連する書籍になります。
上から新しい順で並べています。
ぜひTwitterもフォローしてください!
いいねやリツイートいただけると励みになります。