資産形成はどこまで行えば良い? 老後資金から考える!

はじめに

老後用資金としていくら用意すればゴールと言えるのか?

前提としてFIREを目指すための記事ではありません。
FIREで取り上げられていた概念を用いて、老後を迎える時に用意しておくべき資産を考えようとした記事になっています。

また、その時のポートフォリオはどのようになっているべきなのかを考察しようとしています。

何を思ってこの記事を書いているか

今自分はiDeco、つみたてNISA、インデックス投信、個別株、ETFなど色々な制度や道具を使って資産形成をしようとしています。
そして、老後用の資金として用意する金額を悩んでいる方や今自分と同じようにやみくもに資産形成をしている方々とこの記事を通じて出会うことができていると思っています。

自分も含めそのような人へ資産形成の1つのゴールを示したいと思っています。
資産形成を永遠にすることが幸せな人生だとは思っていません。
資産形成をするためにはイマ持っている資金を少なからず投入しているはずです。
むやみやたらに「入金力!」と言って資産形成をすることに私は反対です。
イマ周囲の人をより幸せにするため、イマ自分をより幸せにするために使うお金も重要だと思っています。

未来でもゆとりのある生活を送ること、イマも最高の人生を生きることそんなことを目指している同志にこの記事を読んでほしいです。
もし、仲間になってくださるのであれば、Twitterなどで声をかけてくださると幸いです。
それましたが、こんな気持ちでこの記事を書いています。次章からが本編になります。

老後に必要な資金とは?

・最低限の老後費用

・ゆとりある老後

老後にもらえるお金とは?

次に老後にもらえるお金を考えます。
ここを考えることによって、必要な金額との差額を知ることができます。
そして、その差額が自分が用意をしないといけない老後資金です。

平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況(PDF)|厚生労働省

この資料によると、国民年金と厚生年金を合わせた平均の年金受給額は19万円程度になっています。

老後までに用意しないといけない資産額

平均寿命が2019年現在では、女性が87歳、男性が81歳となっています。
そのため、計算を簡略化するために夫婦がともに85歳で寿命を迎えた場合で計算をしてみます。
65歳に仕事を引退してから20年間生活をしていかないと仮定をします。

すると、以下の2パターンで老後までに用意しないといけない資産額を計算できます。

最低限の老後費用で生活をした場合

(最低限の老後費用 – 年金額) × 12(か月) × 30(年)

計算結果は744万円となります。

(22.1 – 19) × 12 × 20 = 744万円

ゆとりある老後費用で生活をした場合

(最低限の老後費用 + ゆとりある老後のための上乗せ額 – 年金額) × 12(か月) × 30(年)

計算結果は4104万円となります。

(22.1 + 14 – 19) × 12 × 20 = 4104万円

これらの試算を見て、最低限の生活をするためにこれくらいの金額が必要、ゆとりある生活をするためにこれくらいの金額が必要ということは分かったと思います。
もしかしたら、ゆとりある老後までは届かないからちょっとゆとりある老後にしよう!とか考えている人もいるかもしれませんね。

上記の金額は目安なのでご自身の生活をイメージして 老後費用 × 12 × 20 を入れて計算してみてください!

この記事の話は上記の試算を元に話を進めます。

老後の生活の送り方には2つある!

1.最低限の老後資金、または、ゆとりある老後資金を形成しその資金を取り崩しながら生活をする(老後資金を取り崩しながら生活をする)

2.最低限の老後生活の費用、または、ゆとりある老後生活の費用を資金を取り崩さないで生活をする(老後資金を取り崩さないで生活をする)

1.老後資金を取り崩しながら生活をするとは?

これは単純です。
85歳までに必要な資金を計算して、その資産を形成した場合それを少しずつ取り崩していくことによって85歳まで安心して暮らすことができます。

ただ、ここでは当然問題が起きます。
84歳時点で思うことは以下のことでしょう。

「86歳を迎えてしまったらどうしよう。」
あなたは、老後生活の資産形成考えた時点(20歳、30歳、40歳、50歳、60歳)では86歳まで生きることは考えもしなかったかもしれません。
その時には遠い未来のように考えている可能性も大いにあるので、現実感がないなども理由としてあります。(実際に筆者の場合は全然イメージが付かないし、自分は不摂生だから早くに亡くなるのでは?等と考えてもいます)

しかし、万が一86歳以降になってしまった場合にその後の生活はどうなるでしょう?
取り崩していくためのプランで老後を考えるとしたら、85歳までのプランではなく日本人の最高齢の117歳まで自分が生きるということを想定して「資産形成をしよう!」と考え始めるかもしれません。

しかし、そうなると想定より30年近く生活をするのですから用意する必要のある生活費は膨大です。
このような背景もあって、資産形成はいくらしてあっても多すぎることはないということを考える人もいるかもしれません。
永遠に資産形成をし続ける人生の考え方はこちらが基本になっているように思えます。

そのため、本記事で提案をしたいのはFIREという概念でよく出てくる4%ルールというものを用いて、老後資金を取り崩さないで生活をするということです。
その方法について次章で解説します。

2.老後資金を取り崩さないで生活をする

4%ルールで豊かな老後を過ごす!

ここから述べたいことは、4%ルールという考え方を使って心配なく老後を生き抜こう!ということです。
先ほども述べたように、老後資金を取り崩す生活をしていた場合には想定年数より長生きをした場合に底を付いてしまうということが起きてしまうと思います。
その後の生活はもっと生活レベルを落とさないといけないというようなことになってしまうかもしれません。

それを防ぐために、資産を減らさずに資産を運用しながら生活をするという方針を提案したいです。
それを実現するための考え方が4%ルールです。

4%ルールとは?

4%ルールというものは、インフレ率を調整したうえで毎年ポートフォリオから4%の資金を引き出しても95%の確率で30年間ポートフォリオの資金が底を付かないというものです。

これはFIREという本の中でも取り扱われていますが、よく語られるのはセミリタイアや早期リタイヤなどを考える際の文脈で登場することが多い考え方です。
これは、1億円貯めて運用したら、毎年400万円を取り崩しても資産が減らないでずっと生活をし続けることができる!というような考え方です。

その4%を取り崩すという考え方に則って最低限の生活に必要な老後資産とゆとりのある生活に必要な老後資産を計算してみます。

4%ルールに当てはめた最低限の生活に必要な資産

最低限の老後費用として必要な金額を以下のように試算していました。

(22.1 – 19) × 12 × 20 = 744万円

これは20年間の合計を計算していましたが、年単位で考えます。

(22.1 – 19) × 12 = 37.2万円

最低限の老後費用では、年間に不足をする金額は37.2万円です。

そのため、37.2万円を4%の取り崩しできる金額を用意することができれば100歳まで生きても、200歳まで生きても安心ということです。
その金額は以下です。

37.2 × 25 = 930万円

内心、膨大な金額にならなくてホッとしております。
744万円が85歳まで生きるのに必要な資産額でしたが、930万円を用意すれば200歳まで生きたとしても最低限の生活を過ごすことができるという計算になります。

4%ルールに当てはめたゆとりある生活に必要な資産

ゆとりのある老後費用として以下のように試算していました。

(22.1 + 14 – 19) × 12 × 20 = 4104万円

こちらも20年間の合計を計算していましたが、年単位で考えます。

(22.1 + 14 – 19) × 12 = 205.2万円

ゆとりのある老後費用では、年間に不足をする金額は205.2万円です。

そのため、205.2万円を4%の取り崩しできる金額を用意することができれば100歳まで生きても、200歳まで生きても安心ということです。
その夢のような金額は以下です。

205.2 × 25 = 5130万円

うおっ!
85歳までに尽きてしまう資産額とは1000万円程度の開きがあります。
しかし、少し大きな金額ですが、5130万円を用意しておくとゆとりのある老後をずーーーっと享受することができる計算になります。

本当に取り崩さないでいけるの!?証拠を見たい!!

おそらく今「ほんとう?」「そんな簡単にはいかないよ」と思っている人もいると思います。

この部分については研究結果などを見るのが良いと思っています。

この考えの元になっている論文はこちらです。

Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable

ただ、その論文の検証時期は少し古いのでより最近のデータを元に検証しなおした研究結果はこちらです。

最近のデータを元に検証しているサイト

最近のデータを元に検証しているサイトの内容を簡単に説明すると。

この図の左側に書いてある〇% Stocksは何%が株式の割合なのかを示していて、〇 Years というのが何年後状況、上の軸に書いてある〇%は何パーセントで取り崩していくかを表しています。

実際の検証結果として左上であればあるほど資産が尽きない確率が高くなっていることが分かります。
そのため、リスクをより抑えたい人であれば4%ルールと言わずに3%ルールで取り崩していくことも検討できると思います。
逆に4%ルールを5%ルールにしてしまうととてもリスクが大きくなってしまうこともこの検証結果から確認することができます。

この辺りは論文を直接見ることも良いですが、FIREに関する本でも丁寧に述べられていました。

実際に永続可能な資産を形成するためにはどれくらいの勢いで投資をする必要があるのか?

ここでは投資をして資産を増やすことを前提に現在の各年代ごとに

最低限の生活を永続的に行うために必要な投資額は?

最低限の生活を永続的に必要な資産額は930万円でした。
その資産を形成するために積立投資を行う場合どの程度の金額を毎月投資する必要があるのでしょうか。

今回は年利5%の複利で資産を形成できるものとします。
この年利5%という数値は歴史的なS&P500のリターンの平均より低いものなので、達成可能だと思っています。

現在20歳の人

現在20歳の人の場合だと毎月4,589円積み立てることによって65歳時点で930万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は247万8060円です。

現在30歳の人

現在30歳の人の場合だと毎月8,186円積み立てることによって65歳時点で930万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は343万8120円です。

現在40歳の人

現在40歳の人の場合だと毎月15,617円積み立てることによって65歳時点で930万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は468万5100円です。

現在50歳の人

現在50歳の人の場合だと毎月34,794円積み立てることによって65歳時点で930万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は626万2920円です。

現在60歳の人

現在60歳の人の場合だと毎月136,752円積み立てることによって65歳時点で930万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は820万5120円です。

ゆとりある生活を永続的に行うために必要な投資額は?

現在20歳の人

現在20歳の人の場合だと毎月25,315円積み立てることによって65歳時点で5130万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は1367万0100円です。

現在30歳の人

現在30歳の人の場合だと毎月45,155円積み立てることによって65歳時点で5130万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は1896万5100円です。

現在40歳の人

現在40歳の人の場合だと毎月86,145円積み立てることによって65歳時点で5130万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は2584万3500円です。

現在50歳の人

現在50歳の人の場合だと毎月191,927円積み立てることによって65歳時点で5130万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は3454万6860円です。

現在60歳の人

現在60歳の人の場合だと毎月754,344円積み立てることによって65歳時点で5130万円用意することが可能です。

実際に積み立てている合計金額は4526万0640円です。

まとめ

今回の記事は資産形成のゴールをどこにしようかということを考えるために考察してみた記事です。
自分としては、930万円を最低資産形成をして、5130万円まで資産形成ができたら、現役時代のそれ以上の収入は自分の趣味やより豊かにするために使えるのかなという感想を持っています。

自分の持っているお金は多ければ多いほどニヤニヤしてしまうと思いますが、お金は持っていることに本質的な意味はなくて自分を幸せにする道具として利用することによって価値が出るものだと思っています。

資産形成だけに目を向けるのではなくお金をどう使うか、どういう状況を維持できるならば使っていいのかなどを考えるきっかけになれば幸いです。

ぜひ、自分に当てはめてみて、未来を描いて見てください!

実際にこの4%ルールを実現している方もいます。
その方の実際の運用を確認したい場合はそちらの本を読んでいただけると実際の運用方法もわかるのではないかと思います。(今回の記事もこれらの本から着想を得て書いています)

今回参考にした本

今回の内容は主にFIRE本を元に考えています。
上から個人的なおススメ順です。

おわりに

今回は見ていただいてありがとうございます。
普段は高橋ダンさんのYoutubeビデオを許可をいただいて、文字に起こして皆さんに届けるという活動をしています。
そちらもとても有益だと思うので、記事、動画問わずご覧いただけると幸いです。

今回は9000字近くなっていますが、本格的な記事を書くのは初めてだったので内容をきちんと伝えきれていなかったら申し訳ありません。
少しでも伝わっていれば幸いです。
一緒に経済的に自由になりましょう!

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決算について学び始めたのでそちらの記事です。ぜひご覧ください。
【読書記録】決算を元に投資ができるようになりたい! 営業キャッシュフローのよい会社を買えとは?

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