ウォール街で「投機的な狂乱」が起こっている

はじめに

ウォール街で投機的な狂乱が起きている!
そんな記事がブルームバーグから出ていました。
ここについて解説したいです。

この記事に書いてある理由を1つずつ見ていきましょう。

理由1:世界の金融政策の影響

まずは世界の金融政策についてです。

今はかなり緩和されています。
ここは30年振りの緩和がされているということがゴールドマンサックスが出している金融状況指数が指摘しているということです。

ここはもちろん緩和されているのですが、これは皆さん理由をご存知ですよね。

世界の中央銀行が圧倒的に量的緩和をしているからです。
なので、上のチャートのようになるのは当然なので狂乱というのは少し信じにくいです。

これは中央銀行の量的緩和の限界になったら、終わりだと思いますが、日銀とスイスの中央銀行以外の中央銀行はまだまだ限界には達していないと思います。
GDPの割合としてはアメリカやヨーロッパはまだまだ残高を上げることができます。

そのため、この1つ目の理由からは狂乱にはまだ見えないと思います。

理由2:IPOブームが起きている

次はIPOブームに関する指摘です。これは他のビデオでも紹介しました。

Renaissance IPO ETFという新しくIPOした銘柄を追うETFを見ていて今はものすごいフローがこの2か月間で来ているということです。
ただ、皆さんに気を付けてもらいたいのは、2月から5月はほとんど何もなかったんです。
これは異例なんです。
コロナの影響で新しいIPOがほぼ起こらないで、延期されたIPOがほぼすべて今年の年末に起こっているんです。
こういう理由でIPOフィーバーはコロナの影響で前半のものが後半になったということだと思います。

理由3:小型株が上昇している

次に指摘しているのは、小さな株の復讐ということです。

Russell 2000 / S&P500 を見てみると。
これは今は急上昇しています。

ただ、チャートを見てください。今は急上昇していますが、3年間の間では平均に戻っただけです。
これが理由で狂乱とは言えないと思います。

理由4:Callオプションが多く買われている

次に指摘しているのはS&P500のCallオプションの20日移動平均線です。

これがかなり上がっているということです。
Callオプションについて詳しいことは僕のデリバティブのビデオとかを見てほしいのですが。
Callオプションは株を未来で買う権利です。
これは、株式市場が上がっている時にもっと買いたくなるという考え方もあります。特に初心者とか個人投資家とかがギャンブルのようにCallオプションをそのように使う時があるんです。
これは本当は保険のために使うべきなのですが、そういうギャンブル的な考え方でCallオプションの20日移動平均線が上がっているのは狂乱と言えるかもしれません。

理由5:合併と買収が多く行われている

次は合併と買収に関する指摘です。

チャートはないようですが、今年は2016年以来の高水準だったというデータがあるようです。

理由6:ヨーロッパのIPOが強かった

次にヨーロッパのIPOも強かったという指摘もあります。

11月9日以降の平均的なIPOの初日のパフォーマンスは16%だったということです。
70%以上がIPO価格の上で取引しているということです。

理由7:社債のイールドが下がっている

次は社債のイールドに関する指摘です。
これも重要かもしれません。

世界の社債の平均的なイールドの価格です。
イールドの価格が下がると価格は上がります。
今はとても低水準です。

ただ、この理由もさっきのものと一緒だと思います。

世界の中央銀行が量的緩和をやっているからだと思います。
だから、中央銀行が上限に行くかによってピークとか狂乱だといえると思います。
今のところは日銀とスイス以外はそうではないので、ここは理由にはならないと思います。

理由8:新興国のイールドが下がっている

次は新興国のイールドに関する指摘です。

新興国も実は社債と似ている風に世界の機関投資家は考えているんです。
だから、ここのイールドも下がっているということは今は買う圧力があるということです。
今は25年間の中で低水準です。
これも中央銀行の残高が上がっていることが原因です。

結局ここまで見てきましたが、同意していないものの方が多いです。

狂乱しているかどうか、ポジションを確認する

僕は狂乱しているのかどうかを判断するためにポジションを見ることが良いと思います。
アメリカの株式市場のポジションを見る時には先物とETFを見ることが良いと思います。

S&P500の先物の機関投資家のポジション

S&P500の先物の機関投資家のポジションを見ると今はたしかに少し高いです。
ただ、それほどめちゃめちゃ高いというわけではないです。
コロナの前がとても高かったんです。
だから、コロナの時の暴落というのはコロナの影響ももちろんあったと思いますが、ポジションもすごく高かったことも原因だと思います。
2018年にも高い時はありましたが、やはりこれはマーケットに少し強欲がある時に高くなるんです。
これは良くマーケットと連動しているものです。
だから、ここを見ると先物は狂乱ではないと思います。

狂乱しているかどうか、ETFの空売り比率を確認する

今度はETFについて見たいと思います。
ETFについてはポジションを見ることは難しいので空売り比率を見ます。

SPYの空売り比率を見ると、これは普通です。
狂乱を示していないと思います。

狂乱しているかどうか、ETFのオプションを確認する

オプションの世界も見てみると、SKEWは低いけどコロナ前くらいまでは低くないので狂乱ではないと思います。
SKEWについてはビデオ(ボラティリティとスキューの違い!【オプションの基本】)をぜひ見てください。

インプライドボラティリティの方も特別クレイジーなわけではないです。

特にオプションの世界からは狂乱を感じません。

チャートを見てみると。
リーマンショックの前の2007年の上がっていたボリュームはとても大きかったです。
その時はやはり強欲を示していたと思います。

今を見るとそれほど大きなボリュームの上がりはないんです。

僕の意見

僕の意見としてはこの記事は全然間違っていると思います。
特に今はこういう記事が多いです。
こういう記事が多い時は株を買っても良いと思います。

あなたの投資に対してはそれほど大きな影響は与えないと思います。

長期投資

長期積立投資に関して、この記事は今のところは無視して良いと思います。
毎月積立投資を行ってください。
そして、1つのETFだけにしないでください。多様化させてください。

短期

短期的にも今はそれほどトレンドはないです。
昨日のビデオ(世界株、不透明なクリスマス?トランプが追加経済対策の署名を拒否!)で言ったように、サンタクロースラリーの年末の上昇が起こるのかを見てみましょう。
月曜日から始まるはずですので、マーケットが上がるかどうかを見てみましょう。上がったら波に乗ると思います。

今日も見てくれてありがとうございます!
ぜひ、英語動画も見てください。

おわりに

英語動画

元動画

影武者が決算を学ぶ!

決算について学び始めたのでそちらの記事です。ぜひご覧ください。
【読書記録】決算を元に投資ができるようになりたい! 営業キャッシュフローのよい会社を買えとは?

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