
はじめに
株価が下がったら買え!
これは本当なのか?
解説をしたいです。
記事を見る
記事を見ると、今はPEとかのバリュエーションが急上昇しました。
このPEなどが急上昇することは経済が上昇するサイクルの初めによく起こるんです。
なぜなら、株価は未来を予測するからです。
未来を予測して、実際に利益が出る前に株価が上昇していくんです。
株価はコロナの底から世界的に70%程度上昇しています。
記事の中では今の状況は2009年のリーマンショックの後のリバウンドととても似ている状況になっていると指摘しています。

黒い線がコロナ後の回復で、赤い線がリーマンショック後の回復の時の株価を示しています。
チャートを見て、今の状況を考える
言っていることは本当なのか?
他のチャートも見てみましょう。

S&P500のPERを見てみると、たしかに急上昇しています。
ここをよく見ると、2000年とか2010年とかにも急上昇しました。
2010年辺りはリーマンショックの後です。これは先ほども説明した、利益がそれほど変わっていない状況で、株価が先に動いたんです。
その時には、ウォール街の人たちもこれは本物の上がりではないから買っちゃダメというように考えていました。
企業の利益や実体経済を見ると何も回復していなかったので、多くの人が間違いをしていたと思います。市場は未来を見るんです。

そして、S&P500のPBRも今は高くなっています。

S&P500のPSRを見ると少し怖いかなと思います。
ここも急上昇しました。
こうやって色々見るとどれもたしかに高いです。
しかし、僕が指摘したい点がいくつかあります。
利回りからこれから株から資金が離れるか考える
1つ目は、S&P500の利回りです。
一番大きなS&P500のETFのSPYの利回りは今は1.52%です。

この利回りはすごく重要です。
アメリカの一番大きな株式指数のETFが1.52%なんです。
これを債券とかと比べてみましょう。

TLTという長期の国債のETFと比べてみると、1.5%です。
なので、すごく近いですが株の方が有利なんです。
他の債券も見てみましょう。

一番大きな債券のETFを見るとAGGです。

AGGの利回りは2.14%です。
BNDも見てみると。

BNDの利回りも2.22%です。
だから、国債に比べると株の利回りは有利だけど、それ以外の社債の世界に入るとそれほど有利ではないということが見えてきたと思います。
Margin Debtから今の状況を考える
他にも、この前も紹介(歴史的なマージンコール、次はクラッシュか?)しましたが、Margin Debtのチャートも重要です。

今は下がった後の上がり途中です。
このMargin Debtは過去と比べるとそれほど高くないです。
まだ、急上昇が来ていないんです。
だから、アメリカ株の方ではまだ上がり続けると思います。
僕の意見
ここまで全部見てみて、ゴールドマンサックスが出している記事に同意するのかということですが、僕は同意します。
2009年と状況が似ていると言っていましたが、そこは似ていないとは思うけどね。
ショックの種類が違うと思っています。
リーマンショックは1年半くらい下がりました。
コロナショックはたった1か月で35%下がりました。
期間とスピードが違います。
今のところゴールドマンが言っているのは、たしかに下がる確率が少し高いということです。そして、下がったら買いなさいということです。
ただ、皆こういう記事を読んでいるので下がりは起こらないかもしれないです。
だから、こういう記事を見てもあまり気にしなくて良いと思います。
僕だったら、長期投資も短期投資もこれまで通り続けます。


今日も見てくれてありがとうございます!
おわりに
元動画
影武者が決算を学ぶ!
決算について学び始めたのでそちらの記事です。ぜひご覧ください。
【読書記録】決算を元に投資ができるようになりたい! 営業キャッシュフローのよい会社を買えとは?
影武者が資産形成のゴールを考える!
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