
はじめに
アメリカのクルーズ会社、航空株などの観光株。
今まで良いパフォーマンスでした。

JETSを見るとおすすめを始めてから42%程上昇しています。
さて、ここで利益を確定するべきなのか?
質問が多いのでアップデートをしたいと思います。
雇用統計について
最初にアメリカの雇用統計について話したいです。
ここで重要なことは、アメリカの方では雇用統計の人数はもちろん大幅に改善しています。
そして、失業率も6%で、マーケットの予測が6.2%だったので予測より良い結果でした。
ただ、懸念点があるとすると人種別に見ると中南米系の失業率は7.9%で、黒人の失業率は9.6%ということです。
また、U6という不完全雇用率(仕事を求めている人だけでなく、人口に対する失業率の割合)は10.7%です。
このU6の方が重要だという経済学者もいます。
そのため、僕が言いたいことはもちろんアメリカの経済は回復していてそれは良いことです。
しかし、そこを深く見るとまだ解決していないところも多くあります。
上に挙げたように人種別でも解決していないところもありますし、セクター別でも観光業は去年の2月と比べて18.5%就業者が減少しています。
そのため、これらのようなところは回復する余地があることを示していて、設備投資も復活していないということです。
ファンダメンタル的に見ると、まだまだ上がる余地があると思っています。
しかし、テクニカル分析もしてみたいと思います。
テクニカル分析
※チャート分析についてわからないことがある場合
MACD、RSI、ボリンジャーバンド、ピボットポイント分析等のテクニカルのやり方をがわからなかったり復習したい場合は過去のビデオを見て下さい。投資のスタンスに関しては、長期投資についてと短期投資についてとシャープ・レシオについても見て下さい。
航空株を考える
まずは、航空株のETFのJETSです。

JETSに関してはコロナの底の辺りで買いシグナルが出て買って、売りシグナルが出て売りました。
そして、その後にマウスの辺りで買って、その後にワクチンが発表されてもっと買いました。
その間の水準で見ると、42%くらい今は上がっています。

今はまだ大丈夫だと思います。
なぜかというと、上がっている日(緑色)のボリュームが下がっている日(赤色)のボリュームより大きいからです。
これは買う圧力の方が売る圧力より大きいということを示しています。
そして、RSIは今55なので上昇トレンドを示しています。
MACDの方もクロスをするところで、ボリンジャーバンドも幅の中です。

ここで重要なのはJETSの構成銘柄の45%くらいは $UAL(ユナイテッド航空)、$AAL(アメリカン航空)、$DAL(デルタ航空)、$LUV(サウスウェスト航空)なんです。
そして、その4つもほとんど同じようなチャートになっています。

ユナイテッド航空を見てみると。
買う圧力の方が若干売る圧力よりも大きいです。
次に、チャートだけでなく、空売り比率も見てみたいです。
空売り比率を見る理由はこれから航空会社が破綻すると考えている投資家は少なくないです。
そのため、そのセンチメントを確認するために見たいです。

今は17.7%なのでだいたい平均に戻っています。
そのため、大丈夫だと思います。
僕は10%とかまで行ってすごく低水準になっていたら「あれ?強欲があるな?」と思いますが、今のところは順調に上がっていくように見えます。
クルーズ株を考える
次に見たいのはクルーズ会社です。
クルーズ会社は今まで $CCL(カーニバルクルーズ)、$RCL(ロイヤルカリビアンクルーズ)、$NCLH(ノルウェージャン・クルーズライン)の3つをおすすめしていました。

カーニバルクルーズを見ると、ワクチンの発表から66%程上がっています。
ロイヤルカリビアンやノルウェージャン・クルーズラインはそれほど上がっていません、だいたい20%から40%くらいです。

最近は下がり始めたのでそこに対して皆さんにアップデートしたいです。

クルーズ会社は航空会社とチャートが少し違います。
チャート自体の形は似ていますが、ボリュームが違います。
赤の方が緑より大きいです。
そのため、クルーズ会社の方が売り圧力が少し集まっているように見えます。
たしかにRSIもMACDも上昇トレンドになるように見えるのですが、少し警戒感を持ちます。

ロイヤルカリビアンも売り圧力の方が大きいです。

ノルウェージャン・クルーズラインも同じようになっています。
これは細かいところですが、航空株と違うんです。
そのため、クルーズ会社はどうかな?と思ったのがチャートを見た感想です。
次に空売り比率を見たいです。

カーニバルクルーズは14.74で平均より少し下です。

ロイヤルカリビアンも12.19でちょっと低いです。

ノルウェージャン・クルーズラインも13.25で平均より少し下です。
低いことは悪いことではなくて、ただ空売りをしている人が少ないので買戻しをする圧力が起きにくいというように考えています。
空売り比率を見ると航空株とは若干違う状況に見えます。
僕の意見
いつもの通り、投資は自己責任でお願いします。
長期的なおすすめ

長期投資として航空株やクルーズ株をおすすめしていました。
では、どうするべきなのか?
航空株の方はまだ上がる余地があると思います。
ただ、買う圧力が強いようには見えません。
そのため、もしかしたら航空株は5分の1とか6分の1くらいを利益確定しても良いかもしれません。
そして、クルーズ株はもっと大きな割合で3分の1くらい利益確定しても良いかもしれません。
なぜなら、買う圧力が少なくなっていて、空売り比率も低いからです。
よく質問されるのが「なんで利益確定するの?もっとヘッジすれば良いじゃん!」ということです。
これに対する答えは、利益確定というのは心理的に良いんです。
今までのトレードに対して確定して成功の実績を作るんです。そのためにも重要です。
もちろん、税金払いたくないですし、長期的に持ち続けたいとも僕も思います。
しかし、メンタルのためにも確定は必要だと思います。
投資というのはメンタルの部分がとても重要なんです。
そのメンタルと投資のルールを人生に使う方法という本も書いて発売するのでぜひ興味ある人は見て下さい。(下にリンクを付けておきました)
今日も見てくれてありがとうございます!
おわりに
元動画
影武者が決算を学ぶ!
決算について学び始めたのでそちらの記事です。ぜひご覧ください。
【読書記録】決算を元に投資ができるようになりたい! 営業キャッシュフローのよい会社を買えとは?
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